口紅の色は数多くあるけど、その昔日本では、口紅と言えば紅花(ベニバナ)の色素を使って作られるものだったそうです。ベニバナの『紅』から口紅って言葉ができたのかな?
そのベニバナですが、まさに今が開花のシーズンだそうです。7月の中頃にほんの10日ほどしか開花しない植物なんですよ。そのわずかに開花している間に花弁のみを摘んで色素を抽出したものを口紅の赤い色素として使うそうです。
ベニバナってどんな花だかわかりますか?一見アザミのような花ですが、橙色の色味が強い黄色のきれいな花です。そんな黄色の花にわずか(たったの1%)に含まれる赤色色素を抽出してるんですから、口紅が高価なのも納得です。もちろん巷には安価な口紅が出回っていますが、天然由来の植物色素を使ったものでなく、タール色素などの鉱物由来の色素を使ったもの製品のようです。口紅ってどうしても口に入るものだから、そう考えると天然由来のものを選びたくなりますね。
よく考えなくても分かったことですが、青や黒、鮮やかなピンクの口紅が必ずしも天然由来のものだとは思えませんね。天然由来の製品もあるんでしょうが、それってどんな植物の色素なんだろ…
ベニバナは口紅に使う色素などの染料として有名ですが、食用にも使われているんですよ。有名なところではベニバナ油です。漢方としても使われていて、血の巡りをよくさせる効果があるそうです。口につけても安全な口紅の色素は、体にもいいものから作られているってすごく納得がいきました。
(Photo by
MSN)
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