たまたまみかけた
記事で知った作品なのですが、その作品のコンセプトに感動しました。同じ日本人として、忘れてはいけない思いがたくさん詰まった作品だと思い、多くの人に紹介しなくてはと思いました。
陶芸家の
鴨下知美さんが作る、世界にたった一つとしてとして同じものはない箸置きです。
波によって浜辺に打ち寄せられた陶器の破片やシーグラス、彼女自身の桜色の陶器作品の破片を金継ぎという日本古来の修復技法を用いてつなぎ合わせた箸置きです。金継ぎとは、ひびが入ったりかけてしまった陶磁器を漆で接着し、その継ぎ目を金や金粉で装飾する技法です。
波や砂によって色あせたり、角が取れている陶器の破片やシーグラスはどのような経緯によって浜に打ち寄せられたのかはわかりません。貨物船から落ちてしまったのか、津波によって流されてしまったのか、または投げ捨てられたのか。わたし達は津波によって多くのものを失いましたが、波によって多くのものを与えられているのも事実です。その波によって打ち寄せられた陶器の破片をつなぎ合わせて作品として"再生"させた箸置き、ステキです。
桜色の陶器の破片には、毎年春になると咲き誇る桜の強く優しい姿に思いを託しているそうです。
すでにイベントは終了してしまいましたが、先月7月30日までNYの
Ronin Galleryにて作品が展示されており、収益の一部が東日本大震災の支援金となりました。
(via
Colossal)
No comments:
Post a Comment