成長記録と言ってもわたしたのことではありません。歯科医院にて、ちょっと微笑ましい光景を見かけました。
先日、3カ月に一度の歯科検診に行ってきたのですが、たんなる定期検診なのに緊張して待合室でガチガチになって座っていたところ、お母さんに連れられて半泣きの小学生の男の子が歯医者さんにやってきました。予約はなかったみたいなのですが、べそべそしている子供がかわいそうだったのか?お母さんも一緒におろおろしながら受付にて事情を説明しているのが聞こえてきました。
どうやら、乳歯が抜けそうで歯がぐらぐらしていて不安で来院したらしいです。あ~…乳歯が抜ける感覚。昔のことすぎてあの感覚はあんまり覚えてないけどわたしだって経験しましたよ。乳歯がぐらぐらして不必要に歯を触っていましたね。ある日突然ご飯食べてるときに乳歯が抜けたり。人間の成長って不思議ですね。
さてさてこのべそべそしている少年ですが、泣いているかと思いきや涙の一粒も出ていませんでしたが声だけは立派に泣いていました。お母さんのおろおろっぷりもなんだかかわいそうになるぐらいで。わたしの予約時間でしたが救急と言うことで割り込まれたのですが、まぁ急いでもいないしちょっと成り行きが面白かったので大人しく待合室で座っていると、診察室の中からぎゃーぎゃーわめく少年の声と何人もの大人の声で『えらいね~』を連発していて、何が起きてるのやら?
ものすごい騒ぎでしたが、突然泣き声が止み大人たちの声だけが聞こえ、すぐにとことこと診察室から出てくる少年とそのお母さん。
わたしは見逃しませんでした!少年は泣こうと努力したけど泣けなかったのです。歯が抜ける恐怖とものすごい痛みを予想していたのでしょうが、ぐらぐら抜ける寸前の乳歯を引っこ抜かれても大して痛くないんですよ。少年の顔には驚きしか見えませんでした。ありゃなんだったんだ?って。少年は大人しく呆然としているのに、その横でひたすら少年のご機嫌を取るお母さん。えらいね、頑張ったね。ご褒美にハンバーガー食べて帰ろうか?って。お母さん…
乳歯が抜けて、母にこんなに優しくされた記憶は…ないですね。最近のお母さんって、過保護?
ぐらぐらの歯もなくなって元気いっぱいになった少年は意気揚々と歯科医院を後にしました。子供ってああやって成長していくんですね。なんかすごく瞬間的な子供の成長を垣間見た日でした。
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