Thursday, April 07, 2016

子宮頸がん定期検診に行ってきました

健康月間ではないですが、先週の歯科検診に続いて子宮頸がんの定期検診に行ってきました。

病気の発覚は人間ドック

1年半前に、勤めていた会社で受けた人間ドックにて、子宮頸がんの前癌状態、高度異形成の疑いあり:要精密検査と診断されました。
痛みもなく本当に無症状だし、わたし健康だし…嘘だよね?って、自宅に送付された人間ドックの検査結果を見た瞬間からものすごい不安に襲われました。今までも、市区町村で実施されている無料の検査を受けてきましたが、病気が見つかったことはありませんでした。ですので、余計にこの結果を信じることができませんでした。

結果から話せば、最終的にHSILと言われる高度異形成(子宮頸がんの一歩手前な状態)から上皮内癌に進行しつつある状態と診断され、子宮頸部円錐切除術を受けました。

人間ドックの結果を受けっとてから手術を受けるまでの2カ月間は、不安との戦いでしたが、自分自身への向き合い方が分かった時でもありました。

要精密検査と言われても、どこの病院に行けばいいかわからず、人間ドックの結果と一緒に送付されていた婦人科の案内パンフレットを見てその病院に予約の電話を入れたけど、最短で予約取れたのが2週間後。2週間って!そんな長いこと待てない、あきらめがきかず近所の婦人科病院に電話をしてみたのですが、どこも同じぐらいか、2週間以上待たないといけない状態でした。

そこで取った私の行動が、後になってとても後悔することでした。
必死に病気のことをインターネットで検索しました。病院が解説しているものや、個人のブログだったり、とにかくたくさんの情報を片っ端から読んでいきました。良いことも悪いことも、どんなことでもいいから情報を得ようとしたのですが、でも本当は、"大丈夫だよ、心配しないで"って安心できる情報だけが欲しかったのです。

大丈夫!、ってポジティブな情報を得て一瞬安心するんです。でも、それだけじゃ足らず次の安心できる言葉を探すんです。次から次へとポジティブなことを読んでいないと不安になるんです。
その反面、"手術""ガン"って一つでも怖いことを読むと途端に不安になり、読めば読むほど不安が蓄積されていき、結果、不安に押しつぶされて泣き崩れていました。

自己診断はダメよ

インターネット検索したことをとても後悔しました。お医者さんに診てもらう前に自己診断をしようとしたんです。しかし、自分の体のことと言えど、体の中で何が起きているかなんて分かりようがないんです。不安に襲われて自分が自分でなくなるのはとても嫌なことです。不安は消えない、でも自分で不安を増長させるのは止めようと、病気のことを検索するのをやめました。そして今まで通りの普通の生活を心がけました。一番よかったのは、毎日仕事へ行くことでした。不安は常にあったけど、公の場にいれば自分を強く持つことができ、いきなり泣き崩れるようなことはできません。同情が欲しいわけじゃないから、職場では病気のことも話しませんでした。


予約をした婦人科の病院にて、説明もなく話も聞いてもらえず、大学病院を紹介するのでそちらで検査を受けてくださいって…とても気分の悪くなる思いもしましたが、大学病院では医師から十分に説明を受け、検査のために週に何度も通う必要もありましたが、少しずつ"子宮頸がん"と言う病気を理解し受け入れることができ(受け入れざるを得なかったのですが)、手術を受けることができました。

わたしが受けた手術は、レーザーで行う子宮頸部円錐切除術で、手術時間は麻酔の処置も含めて2時間弱でした。出血もほとんどなく、術後の痛みもなく、2泊3日の入院で退院後はすぐに仕事へ行くこともできました。

まさかの再発って!

手術後の定期検診も受け順調に回復し、手術を受けたのを忘れたかのように、本当に何事もなかったかのように生活をしていた頃の定期検診で再発が分かりました。手術からたった半年しか経っていない頃です。

確かに、手術の後に医師から説明を受けました。残念なことに、子宮頸がん(前癌状態を含む)は風邪やインフルエンザのように再発します。定期検診を受けて早期発見をするのが一番です、とのことでした。でもその時、手術を受け完治したばかりのわたしには再発なんて想像もできませんでした。そもそもこの病気に罹ったこと自体が信じられなかったですし。

再発がわかって放置するわけにもいきません。また検査を繰り返し、現状は軽度から中度の異形成であるので経過観察のみで手術は必要ありません、とのことで、医師からのアドバイスは"ストレスをためず、健やかに生活してください"…と。
それって、一番難しいですよね?ストレスのない生活はないだろうし、何がストレスなのかもよくわからないし。

ストレスのない生活とは?

再発がきっかけではないのですが、その後仕事も辞め、半ば引きこもりのような生活で刺繍やら塗り絵やら、好きなことばかりした生活を送った後に検査を受けたら病状が改善してました!やはり仕事がよくなかったんだな~、なんて勝手に理由付けをしてたのですが、その数か月後の検査ではまた病状が悪化しているという状態でして… 何がいいのか悪いのか?仕事をしないで好きなことばかりしていても病気は改善しない。どうしたらいいのか?って悩んでいたら、病気のことを考えるのがストレスなんだと思いました。だから考えるのをやめました。

普段だって、病気のことを四六時中考えているわけではありません。検査日が近づいてくると不安になったり考えることも多くなりますが、それ以外は本当に病気に悩むことなく生活をしています。誰が見たって健康そのものだし、地下鉄で座席を譲られるような病人姿じゃないです。生活への支障は何もありません。ただ、病気のことを考えると心が病みます。だから考えない。それが一番、と分かったのが自分自身への向き合い方です。

病気と自分自身に向き合ってみよう

病気との向き合い方は人それぞれだと思います。家族や友人に話して痛みや不安を和らげる人もいるだろうし、病気への知識を増やして対応する人もいると思います。わたしのように、考えないようにする、というのも一つの向き合い方ととらえてください。何が一番いいのかはわかりませんが、一番重要なのは、健康な人でも一年に一度は定期検診を受けること、病気への不安がある人は医師や看護婦さんとしっかり話をすることだと思います。婦人科を受診するのをためらう人も多いと思いますが、検査して健康状態を把握するのはとても重要です。

子宮頸がんは一般的な病気です。わたしが通院している大学病院でも週に5件は手術を行っていると聞いています。ですが、子宮頸がんには特効薬がありません。これをすれば治る!これを食べれば治る!と言うものもありません。わたしは病気にかかってしまった自分を責めました。でも自分を責めても何も解決されないので、そんなことしないでください。

アドバイスにもならないことを長々と書いてしまいましたが、治る病気なので前向きに頑張りましょう。
わたしも今回の検査結果を聞きに行くのが不安ですが、きっと大丈夫…って、前向きに生活していきます。


(Photo by/via lovethispic)

このエントリーをはてなブックマークに追加

No comments:

Post a Comment

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...